商店や農家の上り口、又はそれ等の居間からの他の部屋への境などに用いられ
相当量の需要がある。ごく初期には裏障子は無かったと思われるのが
次第に現在の形になったと思われる。
「建具製作教本より」
言い回しがわかりづらいですが、部材を細かく入れることにより
部屋の外からは見えづらく、中からは見やすいという機能と
見た目の美しさを兼ねた建具です。
私のまわりで現在、相当量の需要はないです。
が、今回製作する機会がありました。
大阪格子(表面)
大阪格子(裏面)
裏障子に紙を貼ります。裏障子は取り外しできるので
夏は外し、風を通すこともできます。
今回一緒に製作した建具
板をはさんでいる建具
これは両面とも格子です。
間に紙を挟みます。
縦の子が少なく、更に横の子が多いので
反って裏面の子と目違いが出るおそれが・・・
部材の選択は慎重になりました。
これらの建具はすべて洋間に収まります。
和室がどんどん減る一方の最近の住宅ですが
この国で進化してきたデザインと技能を取り入れ、
現在の住宅にも提案できるよう我々職人は
日々腕を磨き、知識を深めています。
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