2012-06-20

勇気授福の神

お堂の扉の傷みが激しいとのことで、作り変えをやらせていただきました。
実測したかったのですが、外寸法と写真のみで制作となりました。

下町の七福神巡りに数えられる毘沙門天です。
敷地内で「めいわくかけてありがとう」の地蔵さんも拝めます。

2012-06-01

階段箪笥

土間に放置されていたものを、新築するにあたりリビングに置きたいとの事で修理です。
材料は段板、框、建具、抽斗前板は欅、他は杉です。
蹴上げ寸法が高く、とても急な階段です。
一番下の抽斗と背板が、腐ったり、壊れたりしています。
部材はそのまま運び込んでもらい、かつての姿を検証します。
一番下の抽斗を入れてみると入りません。取っ手もなく、前板も割れていました。
湿気を吸ってきつくなり、無理やり引き出そうとして壊れたのでしょう。
よほど大事なものが入っていたのでしょうか。内部の仕切りを外したようです。

使える部材は元の場所に使用し、腐れは外し新しく取り付けます。
緩くなったところは新たに締めなおし、釘を打ちました。

外した箇所から出てきた釘です。現在のものとは違いますね。
周りの人に聞くと、鍛冶屋の打った釘かもしれないが、戦後に使われた代替釘かも
しれないとのこと。鍛冶屋の釘にしては腰がないというのが理由です。
いずれにしても、素晴らしい仕事してます。機械で加工した後が残っていません。すべて鉋で仕上げているようです。もしくは本当に手加工だけなのかも?